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1月25日付
4月再開に向け準備着々
熊野川川舟下り 航路確保工事進む
 昨年9月の台風12号災害以来、運休が続いている「熊野川川舟下り」は今年4月の運航再開に向け準備が着々と進む。年明けから航路確保のため、川が浅くなった部分を掘削する工事が進行するほか、22日には船頭と観光ガイドが集まって川舟のペンキ塗りと係留地周辺の清掃活動を行った。

 台風災害で運航事業を行っている「川舟センター」は、新宮市熊野川町田長にあった事務所が流失。熊野川も、大量の砂利が上流から運び込まれたほか、周囲の山崩れが原因で航路が埋まったり、川の流れが変わったりしている。

 航路を確保する工事は、新宮市南桧杖から田長まで7か所で実施。浅瀬に降りたショベルカーが航路にする部分の砂利を掘り左右によけている。関係者によると、当初は数か所で船が通れない場所があったが、23日までに田長まで船が上れるようになったという。

 22日に行った作業には船頭とガイド約20人が参加。船頭は流失を免れた4隻の船にこびりついた泥や木くずを水で洗い落とし、補強を兼ねて水に浸かる底の部分を赤色ペンキで塗装した。

 ガイドは周辺の河原に流れついたり、木の枝に引っかかったりしているビニールの切れ端や空き缶などを回収した。ガスレンジやボンベなどの大きなごみもあり、合わせて約300キロになったという。再開までにさらに数回、清掃活動などを行う予定。


心も体もほっこり
RCが避難所に風呂寄贈
 紀伊半島大水害で被災し、依然として2世帯4人が避難生活を送っている熊野市紀和町小船地区の禅燈寺に23日、熊野ロータリークラブ(RC)がユニットバスを寄贈した。

 同地区は10世帯20人、平均年齢が70歳を超えるという小さな集落。今回の台風で浸水被害から免れた世帯はわずか4世帯で、大半の家屋が2階まで浸水。住民20人のうちピーク時は15人が禅燈寺で避難生活を送った。現在も自宅の修復を待つ4人が寝泊まりしている。

 しかし、寺には風呂がなく、100メートルほど離れた近所の家でもらい湯をしていた。熊野川沿いにある同地区は夜間の冷え込みが激しく、寺に戻るころには湯冷めするなど、苦労していることを知った熊野RCがボランティアで風呂の設置を申し出た。

 三重、岐阜の80クラブを中心に、全国の会員から寄せられた義援金550万円の一部を活用。寺の離れにある物置としていた木造小屋を改造し、樹脂製のバス(幅1・6メートル、奥行き1・2メートル)とボイラーを設置した。

 熊野RCの中西孝之会長は「避難生活も4か月以上にわたっており、健康維持は大きな課題となる。体を温めて、寒い冬を元気に乗り切ってほしい」と激励した。

 寺で暮らす新宅次郎区長は「時間を気にせず、気兼ねなく風呂を使えるのは本当にうれしい。寒い時期なので大変ありがたい」と感謝の気持ちを語った。

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