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1月21日付
「観光シーズンを意識」 7月末復旧目指す
台風6号被害の169号崩落現場
 昨年7月18、19日に日本列島を襲った台風6号の大雨で大規模に崩落した新宮市熊野川町玉置口の国道169号の復旧工事が間もなく始まる。県東牟婁振興局建設部道路課によると7月末の完成を見込んでおり、担当者は「8月の観光シーズンを意識している。できるだけ早く着工したい」と語る。

 現場は、玉置口の集落から北山村方面への上り口に当たる場所で、累計700ミリに上る雨の影響で山腹崩壊が起こり、道路が地盤ごと約60メートル下に崩れた。土砂の量は約1万5000トン分で、大量の土砂が玉置口公民館を押しつぶした。

 復旧作業は山腹から最大で高さ約16メートルの擁壁を作って土台にし、その上に幅5メートルの道路を作る。延長は58・6メートル。崩れた斜面は「吹き付け法枠(のりわく)工」と呼ばれる手法で固め、再度の土砂崩れを防止する。契約金額は6943万6500円だった。

 同路線は新宮市熊野川町や田辺市本宮町から県の飛び地となっている北山村へ行く最短ルート。同年9月の台風12号災害で、同村への迂回(うかい)路となっていた三重県道40号「熊野矢ノ川線」も被害を受けており、早期復旧が求められている。北山村役場職員によると、169号を通るのに比べ新宮市までの所要時間で10分から15分遅くなっているという。

 観光筏(いかだ)下りやラフティングなどの体験観光は北山村の大きな産業で、夏休み期間に多くの客が同村を訪れる。県では「北山村への最短ルートなので、観光を意識した」と早期開通に配慮したいとの認識を示している。着工時期は、国直轄の奥瀞道路2期工事との兼ね合いで現在調整中だが「できるだけ早く着工したい」としている。


被災地に元気届けようと
名古屋 グランパス サイン入りボールなど寄贈
 松阪市の市民活動団体・三重ローカルアクト(沖和哉代表)は19日、紀伊半島大水害で被害を受けた南牟婁郡、熊野市に対して義援金と支援金の約80万円を寄付した。また、被災地に元気を届けようと、プロサッカーリーグの「名古屋グランパスエイト」の全選手サイン入りボールなど復興応援グッズも届けた。

 沖代表らが昨年9月20日、紀宝町鵜殿へボランティア活動に訪れた際に深刻な被害状況を知り、「自分たちにできることを」との思いから東紀州復興支援プロジェクトの活動を始めた。

 10月から県内外の祭りやイベントなどでTシャツや缶バッチなどチャリティー物品を販売するとともに、募金活動を展開。12月末までに集まった売り上げの全額と寄付金の総額80万9647円を熊野市と1市2町に被災状況などを基に配分した。

 また、金銭的な支援だけではなく、被災地の元気づけにつながればと、名古屋グランパスと、なでしこリーグの「伊賀FCくのいち」に協力を呼び掛け、復興応援グッズとして全選手のサイン入りボールとTシャツ、集合写真なども贈った。ボールには元日本代表選手の田中マルクス闘莉王選手や玉田圭司選手など有名選手が名を連ねている。

 復興応援グッズは26日まで、紀宝町役場の玄関ロビーに展示される。名古屋グランパスのサイン入りボールと三重県出身の金崎夢生選手のメッセージTシャツは紀宝町から紀北町までの各市町で1週間ずつ展示していき、各市町での展示が終わると紀宝町に寄贈される。

 沖代表を含む同団体のメンバー3人は19日に1市2町を訪問。紀宝町役場では、沖代表が「東紀州全体の振興と復興につながれば」と話し、西田健町長に義援金とグッズを手渡した。

 西田町長は「プロ選手らの心温まるメッセージをいただき、サッカー好きの子どもたちの励みになるし、町民にも復興に向けて力をもらえると思う。皆さんの気持ちに応えていけるよう有効に活用していきたい」と謝辞を述べた。

 義援金の内訳は、紀宝町に義援金40万9647円、町社協に支援金10万円、御浜町に義援・支援金10万円、熊野市に義援金17万円、市社協に支援金3万円。

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