頑張ろう紀伊半島 東北とともに。
新宮市の姉妹都市である宮城県名取市も大きな被害を受けました。
紀南地方ではそれぞれにできる支援の輪が広がっております。
被災地の皆様のご健康と一日も早い復興をお祈り申し上げます。
1月29日付
歴史、文化スポットに観光看板
携帯、ネット連携 濃い情報を提供
 新宮ライオンズクラブ(LC=井畑仁志会長)は、新宮市に「QRコード付き熊野新宮モダンスポットめぐり看板」を寄贈。27日、熊野速玉大社横にある川原家横丁で贈呈式を行った。認証50周年記念で取り組んでいる事業で、インターネットを通じて密度の濃い関連情報を知ることができる仕組み。井畑会長は「新宮市内の文化、文学、歴史について、観光客だけでなく市民に深く知ってもらいたい」と活用への期待を示した。

 川原家横丁のほか、丹鶴城入り口、三輪崎漁協足場付近、浄泉寺など、近現代の新宮の文化スポットに順次、QRコードのついた看板を設置する。携帯電話でコードを読み取ることで、看板に記載した事項の数倍の情報を手に入れることができる。佐藤春夫記念館の辻本雄一館長がアイデアを出し、内容を監修しているという。27日までに5か所に設置しており、6月にかけて24基を置く。

 井畑会長は「新宮市にはさまざまな文化、名所がある。より深く知ってもらいたい。昨年の台風12号被害の影響で設置が遅れたが、観光を通しての復興と被災者の心のケアの助けになれば」とあいさつ。尾﨑征朗・記念事業実行委員長は「地域に貢献でき、記念になるアイデアを探していた。郷土学習の教科書とする値打ちのある内容。新宮市の事典として後世に残すことができればうれしい」と語った。

 式に出席した田岡実千年市長は感謝の意を示した後、「観光、誘客の機にかなったもの。モダンスポットの散策は新しい楽しみになる。まちなかを観光する人、住民など多くの人に活用してもらい、郷土学習や交流の場となることを願う」と述べて、観光情報強化を歓迎した。


紀南高寮への移転、中止に
台風被害と 津波予測で新築も視野に検討
 現在は使用していない御浜町阿田和の紀南高校寮を改修し、小中高を一体化した校舎にする予定だった県立東紀州くろしお学園の移転計画が中止になった。寮が台風12号で浸水したほか、県の津波浸水予測の結果などを受けて防災面に懸念が出たため。県教育委員会は、既存施設を活用する方針で計画を進めていたが、移転先の選考は難航しており、「条件をクリアする候補がなければ新築も視野に入れる」との考えを示している。

 同学園は、熊野市立有馬小の校舎内に小中学部、同木本小に高等部がある特別支援学校。移転計画は、教室数の不足を解消し、校舎を一体化させることで、ほかの小中学校を支援するためのセンター機能を強化することなどを目的に検討され、本年度は2000万円の予算を計上して、実施設計を行う予定だった。

 県教委によると、当初は平成25年度の移転開校を目指していたが、昨年9月の台風で寮が床上浸水したため中断。また、10月に発表された県の津波浸水予測で移転先付近の浸水深が最大9メートルに見直しされたことなどを受け、新たな候補の洗い出しに戻った。

 県教委は、通学の利便性や安全面などを踏まえて検討中としているが、条件をそろえる施設はいまだなく、少なくとも1年以上は移転が遅れる見通し。担当者は「関係する3市町と保護者、学校関係者で十分に協議したい」と話している。

 同学園は本年度、小学部9人、中学部4人、高等部に9人が在籍。小中学部と高等部いずれも、ほかの学校の校舎の一部を間借りしている。小中学部は、有馬小第2棟の1階と、2階の一部を使用しているが、例えば、保健室はコンピューター室と教材置き場を兼ねていたり、小学部は1教室を2つに区切って使用していたりと、学習スペースに余裕のない状態が続いている。